“およそ60年使われてきた気象庁の庁舎が、東京 大手町から虎ノ門に移転し、24日から新庁舎での業務が本格的に始まりました。(NHKニュースより”

 

特に気象庁には縁もゆかりもありませんが、この気象庁新庁舎は、私の母校たる小学校「港区立鞆絵小学校」の跡地に建てられました。

私が生まれ育ったところはここから300mぐらいでしょうか。NHK放送センターのある愛宕山に隣接する形で建っていました。今となっては家どころか、その周りの路地もすべて無くなり、金沢工業学院大学院となり、その敷地内になるので、もう見に行く事すら叶いません。ちょうど虎ノ門ヒルズの真向かいになります。

11歳の冬に三田へ引っ越すまで、このエリアが私の生活の全てでした。

こんな形で故郷が消えてしまうのはとても悲しいですね。

 

先に書いた小学校も、近隣の小学校2校と合併(その後2年間で新たに2校も合併し、最終的に5校が統合)し、新しい小学校となってしまいました。

個人的には、鞆絵小学校が東京都(当時は東京府)で最初にできた公立小学校(仮小学第一校)であったので、その歴史を閉ざさないよう名前を残して貰いたかったのですが、やはり公立小学校では、不公平とならないように新しい小学校にしたのでしょうね。

いずれにせよ、生家周辺がビルの敷地内となり、遊び場であった愛宕山の階段も小学校も消えて無くなってしまった事はとても残念ですが、そのいずれもが鮮明な記憶となっていまだに良き思い出として心に刻まれています。

余談ですが、小学校の頃から、大人になって結婚する事になったら小学校に隣接する虎ノ門パストラル(当時は農林年金会館)と決めていて、実際にそこで挙式を行いました。そちらも建て壊されて鞆絵小学校とともに気象庁新庁舎と消えてしまいました。

 

 

 

細谷