オンライン資格認証・マイナ保険証(マイナンバーカードだけで保険診療が受けられる)について、2021年10月20日からマイナンバーカードのみで診察が可能となっておりますが、利用者の普及の速度が穏やかなのが現状。クリニックのみならず、病院でも使用されずに埃をかぶったままのカードリーダーをたくさん見受けられます。

 

・患者さん側の利用メリットが少ない印象

マイナ保険証として利用できる様にする為には、ご自身で保険証情報の登録をパソコンやスマホを通じて、アプリから行う必要があります。個人情報の流出に敏感な方や、登録作業にハードルを感じる方がまだまだ多く、利用登録の腰が重いのが現実です。(担当する医療機関さんでの利用者平均は月にして1人~3人程)

更に、せっかく紐づけ登録ができた患者さんが実際、医療機関でマイナ保険証を利用すると、その度に、余計に負担金がかかります。金額はわずかですが、気にされる方も少なくない為、「オンライン資格認証」の運用医療機関では、開始事前の掲示とスタッフへの周知がマストです。

 

・マイナ保険証の利用患者さんの負担詳細

初診:7点(3割負担の方で21円請求)

再診:4点(月1回までの算定、3割負担の方で12円請求)

 

★そもそもの導入メリットについて

・資格過誤によるレセプト返戻が減る

・事務員の入力ミスと作業時間の軽減

・保険証入力の手間削減(電カルとの連携で保険情報の入力が不要または一部省略可能)

・一括照会により当日の確認作業が削減できる

・保険証の有効無効、期限切れも自動探知可能となる

・保険証と貸し借り利用の防止(顔の撮影とマイナンバーの顔写真の照合)

・電子版お薬手帳と連携できる

※設置医療機関(医科クリニック)では、初診患者さんごとに3点算定可能

 

★マイナポイント付与による登録の促進も2022年6月30日から開始(もはや流行り?)

・健康保険証の利用登録で7500ポイント(7500円分相当)

・公共受取口座登録7500ポイント(給付金等の振込が楽になる)

・マイナンバーカード新規取得5000ポイント(そもそもマイナンバーカード未登録の方)

 

★不便や課題に感じる点(デメリット?)

・公費情報が紐づけられない

 

・従来の保険証の運用は継続する為、悪用は減らない所か増える?

※保険証の他人への貸し借り、期限切れ保険証の利用など

 

・保険証の紐づけ登録、マイナポイントをもらう為の連携登録がすごくややこしい

※高齢の方、ITに不慣れな方、お子さんにはまず無理

 

・オンライン資格認証が使用できる医療機関がまだまだ少ない

※2020年5月時点で設置医療機関は19%

※2023年3月までに全国の病院・薬局で利用できるよう国が進めている。

 

厚労省 マイナ保険証

https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_25822.html

 

総務省 マイナポイント

https://mynumbercard.point.soumu.go.jp/

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(あ)